ラヴェルのボレロについて/番外編 2023.03.08 BLOG音楽評論・原稿 ラヴェルのボレロについて/番外編 数年前、うちの合奏団(アルエム弦楽合奏団)でボレロをやってほしいと言うオファーがあった。この企画は立ち消えになってしまったのだが、僕自身はお受けした場合に、さてどうやってこれを弦楽だけでやったらいいだろうかと内心は悩んでいた。 ... 詳しくはこちら
ラヴェルのボレロについて 2023.03.08 BLOG音楽評論・原稿 ラヴェルのボレロについて ラヴェルのボレロは音楽史のストリームの中でも特異な立ち位置を持つ作品だと思う。ボレロも含め、あらゆる音楽は僕たちが学校で教わった三要素(リズム、メロディー、ハーモニー)でできているのだが、通常はこの三要素が変化して行くことで、聞き手は文学でいう所のストーリーやドラマを音楽... 詳しくはこちら
チャイコフスキーの「四季」、ウクライナの夏 2022.04.29 NEWSBLOG音楽公演情報 ピアノが弾ける方でチャイコフスキーが好きな人ならば ピアノ曲集「四季」の何曲かを一度は弾いてみたことがあるんじゃないかと思います。この曲集は一般にはロシアの一年の風物を各月ごとに12のピアノ曲で描写した作品集と解説されています。 この2月のロシアのウクライナへの侵略が始まるまでは僕もこの解説のように思っていて特に... 詳しくはこちら
以下の文章は今日Facebookに投稿した文章です 2022.03.03 BLOG音楽 以下の文章は今日Facebookに投稿した文章です 本当は書きたくはないのだが敢えて書く、僕は音楽家に政治的な態度表明を迫るべきではないと思っている。今の世界の状況ではやむを得ないことは充分認識しているつもりだが、これは自分の中では揺るがせない原則論だ。 演奏家は相手が誰... 詳しくはこちら
キーウ(キエフ)音楽祭レポート 2022.02.21 BLOG音楽紀行文 キーウ(キエフ)音楽祭レポート 2008年10月 ウクライナ作曲家同盟よりキーウ音楽祭(XIX International Festival “Kyiv Music Fest”)に招待され、この10月に石田一志氏(日本・ロシア音楽家協会運営委員長)、と佐藤眞氏お二人に同行してウクライナへ行った。ウクラ... 詳しくはこちら
「フィレンツェの思い出」って? 2020.12.22 BLOG音楽 「フィレンツェの思い出」って? 今回のブログもチャイコフスキーにまつわる話題。 この2年程、チャイコフスキー の「フィレンツェの思い出」のスコアとずっと付き合っている。 本当は今年の7月21日のアルエム弦楽合奏団第10回定期演奏会(白寿ホール)で演奏するために見始めたのだが、残念ながらこのコンサー... 詳しくはこちら
チャイコフスキーの四季 木管五重奏またはアンサンブルの音色について 2020.12.11 BLOG音楽 一昨年のことだが、 一昨年のことだが、ヤマハのサロンに西尾真実さんのリサイタルを聞きに伺った時のことだ。コンサート自体はラフマニノフをメインにした意欲的なプログラムだったが、この時のアンコールで彼女がチャイコフスキーの四季から2曲、確か狩りの歌(9月)と舟歌(6月)だったと思うが演奏された。 この演奏を聞いていて、... 詳しくはこちら
アイネ・クライネ・ナハトムジークに著作権? 2020.10.31 BLOG音楽 モーツアルトに著作権があった 事件(?)は4年前に遡る。SoundCloudにアルエム弦楽合奏団の2015年定期演奏会音源をアップしようとしていたとき事件はおこった。 今もそれほど変わらないが、この頃はYouTubeも含め全て何もわからずに検索をしながら手探りでやっていた。そんなやり方でも作業は順調... 詳しくはこちら
飢えた子供たちを前にして 2020.09.19 BLOG音楽 飢えた子供たちを前にして いつか書こうと思っていて中々書けなかったことを書いてみる。 僕が音楽をやろうと思って勉強を始めたのは高校生の頃だった。 始めたキッカケは体が大きいが病弱だという理由だけで中学校で吹奏楽班に入れられだのがキッカケだった。 楽譜も読めないのに無謀にも、 自慢じゃないがその... 詳しくはこちら
音色 についての覚書 2020.08.29 BLOG音楽 音色 についての覚書 音色(ねいろ・おんしょく)という言葉からどんなイメージが浮かんでくるでしょう?一義的には、声、楽器の特有の音のことで、それを聞けばあれだなとわかる固有の特徴、人相みたいなものでしょうか。音楽用語ではそれを表現する固有の言葉がないので、色という漢字を使います、楽器、声... 詳しくはこちら
民話オペラ「宝蓑」の公演が終わった 2019.10.01 BLOG音楽 民話オペラ「宝蓑」の公演が終わった。 谷川忠博作曲の民話オペラ「宝蓑」の公演が終わった。一つのオペラの公演には歌い手、オーケストラは勿論は背景の大道具や照明、舞踏、合唱団など様々なスタッフが関わる正に総合芸術である。題材によってはエンタティーメントな要素や祝祭的なものも加味されたりし、これがオペラというジャンルが広い... 詳しくはこちら
指揮者って必要?-続き- 2019.07.07 BLOG音楽 音楽は音で語られる「物語」 話がそれるようですが 音楽は音で出来ています、これは当然ですね。で、音楽は音で物語は言葉で進行して行きます。この二つの違いは何でしょう。それは言葉には意味があるけれど音には意味がないことにあると僕は思います。極めて大雑把に言うと、音楽は意味のない音で語られる「物語」なんです。  ... 詳しくはこちら