個別には色々と説明していたのだけれど
個別には色々と説明していたのだけれど
個別には色々と説明していたのだけれど、だんだんどなたに話したのか話していなかったのか整理が付かなくなってきてしまっているのでここでまとめて書くことにします。
またこの説明は一度だけにしようと思っています。なるべく簡潔にしたいのですが書き始めると色々な事を書き込んでしまってまとまらない文章になるかもしれません、そこのところはどうかご容赦を、
去年の6月末、腸の内視鏡検査を受けたところ直腸に癌が発見された、肝臓にも転移していてステージ4とという診断だった。考えているまもなく直ちに入院し大腸の患部を切除。手術自体は無事終了し経過も良好で7月の上旬には退院。
しかし退院のほぼ一週間後にアルエム弦楽合奏団の定期があり、僕自身も指揮をするのは多分無理だと思っていたのだが直前のリハーサルでなんとかやれそうだと思いステージに立つことにした。これは本番に向けて頑張ってきた団員たちの努力と何よりここまでアルエムを指導してきた家内を中心としたスタッフが積み上げてきた成果をステージの上で充分に発揮させるためだと思ったからだ。
少しこの点を説明をすると人数の多いアンサンブルの場合、ことにアルエムのようにアマチュアの合奏団の場合には指揮者(的な存在)は不可欠なものだと僕は思っている。その理由は以前ブログに書いたので、もしよかったらお読みください。
また10月にはリトアニアで開催されるISCM Centenary Vilnius 2022. Lithuania-Japanで拙作「ここだけの話」/筝・弦楽四重奏の海外初演があり、こんなことがなければ夫婦で行くつもりだったのだが、9月から抗がん剤治療が始まるために断念した。
以後年内は化学療法を続け、今年1月に肝臓に転移した部位の切除を行い寛解と言う診断をいただいた。現在は術後の化学療法を続けているがこれも夏ごろには終了する予定。おかげさまで体調は回復してきている。
昨年の手術直後には今年のアルエムの定期演奏会は延期するつもりだったのだが家内と相談して11月に開催する予定で現在準備を始めている。また年末に初演する作品(2台ピアノ)の作曲も始めた。ご依頼いただいている仕事も今は平常通りこなしているところだ。
治療中免疫力が衰えていたのでコンサートなど人の多いところはなるべく避けていたのだがこれも徐々にもどしている。
僕自身は今はこの状態を受け入れて生活していくつもりでいる。勿論日常の生活は気をつけていくがどんなに気をつけていたとしても再発というのは確率の問題だと考えている。例え1パーセントであっても当たってしまえば本人にとってはそれが全てになる。まさに神のみぞ知るというところだ。今は与えられた時間の中でできるだけやりたいことをやっていこうと思う。
追補
以上は2023年5月にFacebookに投稿した文章だが、この後の検査でリンパに転移が見つかり切除可能ということで9月上旬に再度入院し、無事退院した。術後の経過は良好でアルエム弦楽合奏団の定期も無事終了することができた。