P.K.ディック『去年を待ちながら』
P.K.ディック『去年を待ちながら』
1989年5月17日
未来は現在(過去の)選択によって様々な有り様をしめす。また過去も同じ様にパラレルに存在する。今私達の居る世界はその中の一つ(one of them ) であってそれは、私達自身の選択によって選ばれたものだ。この作品でのディックの世界観は〔世界はパラレルな世界が重層したラビリンス(迷宮) 〕として捉えられディックはその中で遊んでいる。そこにはある意味で未知は存在しないが、自分の行動の予測はゆるされていない。
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