アルエム弦楽合奏団 第11回定期演奏会
program
モーツアルト Mozart
◆ アイネ・クライネ・ナハトムジーク Eine Kleine Nachtmusik
1. Allegro con spirito.
2. Adagio cantabile e con moto.
3. Allegretto moderato.
4. Allegro con brio e vivace.
A.メンケン/堀越隆一編 A.Menken/arr.by R.Horikoshi
◆ アリ王子のお通り Prince Ali
L.バーンスタイン/堀越隆一編 L.Bernstein/arr.by R.Horikoshi
◆ マンボ Mambo
休憩
チャイコフスキー/堀越隆一編 Tchaikovsky /arr.by R.Horikoshi
◆【夏】–ピアノ曲集四季op.37bisより(弦楽合奏版)
”Summer”-from Les Saisons op.37bis for String Orchestra
6月(船歌) June (Barcarole)
7月(刈り入れの歌) July (Song of the Reapers)、
8月(収穫の歌) August (Harvest Song)
B.ブリテン B. Britten
◆ シンプルシンフォニー Simple Symphony
I.騒々しいブーレ Boisterous Bourrée
II. 遊び好きのピチカート Playful Pizzicato
III. 感傷的なサラバンド Sentimental Sarabando
IV. 浮かれ気分の終曲 Frolicsome Finale
アルエム弦楽合奏団
指揮:堀越 隆一
アルエム弦楽合奏団*印は指導者
ヴァイオリン
秋友 龍馬 朝川 恭枝 榎本 安杏 潮 亮太郎 大町 優佳
小島 清良 柴田 沙耶 杉山 亮佑/OB 田中 佐知子 中川 潤
中野 惟子 林 桃子* 本多 和奏* 本多 菜穂子* 吉澤 知花/OG
劉 守行 和田 明佐美 磯 響子/賛助
ヴィオラ
織裳 桃子 堀越 みちこ*
チェロ
幅 真紀子* 堀 留美 鈴木 和生/賛助
コントラバス
吉本 浩子/賛助
プログラムノート曲目解説 /堀越 隆一
アイネ·クライネ·ナハトムジーク モーツアルト
Eine Kleine Nachtmusik
モーツァルトが作曲したセレナードのひとつで、彼の作品の中でも非常に有名な曲の一つです。ドイツ語で、クライネkleineは「小さな」の意の形容詞kleinの女性形、ナハトムジークは、Nacht(夜)+Musik(音楽)の合成名詞で、「小さな夜の曲」という意味になります。この題名は作者自身が自作の目録に書き付けたものです。弦楽合奏、あるいは弦楽四重奏にコントラバスを加えた弦楽五重奏で演奏され、全体は4つの楽章で構成されています。
アリ王子のお通り A.メンケン/堀越 隆一 編
Prince Ali
ディズニー映画「アラジン」の劇中歌。アラビア気分満載の元気な曲です。作曲はアラン·メンケン
マンボ L.バーンスタイン/堀越 隆一 編
Mambo
レナード·バーンスタイン作曲のウエストサイドストーリーで主人公のマリアとトニーが出会うことになる、体育館でのダンス·パーティーで演奏される曲。活気づいたリズムの掛け合いとアメリカ的な和声が斬新です。
【夏】の風景~チャイコフスキー ピアノ曲集「四季」Op.37bisより~(弦楽合奏版)
”Summer”-from Les Saisons op.37bis for String Orchestra
ピアノ曲集「四季」の各曲は全てロシアの詩人がその月の風物を題材にし歌った作品を参考に作曲されています。本日はこの中から夏の風物を描いた三曲を弦楽合奏でお送りしたいと思います。
六月(船歌)June (Barcarole)
岸に立てば 寄せる波
僕たちの足に接吻するだろう
星は神秘的な哀愁とともに
僕たちの上に光を放つだろう
プレッシェーエフの「歌」より
有名な船歌のテーマは周囲の風物と対話するように歌われ、中間部で長調に転調し回想的な感じになりますが徐々に昂揚し頂点で我にかえったように主部に回帰 します。
七月(刈り入れの歌)July (Song of the Reapers)
覚悟はいいか 俺の肩よ!
振り上がれ 俺の腕よ!
顔に吹きつけろ
真昼の風よ! 。
アレクセイ・コリツォーフの「草刈り人」より
詩に書かれた農作業の風景をそのままに描写しています。この曲はテキストの流れに則って、“真昼の風”が吹くなか終わります。
八月(収穫の歌)August (Harvest Song)
人々は家ごとに
収穫の準備を
育ったライ麦を
借り入れる支度を始めた
ライ麦の束は山積にされ
あちこちの荷馬車は一晩中
キーキーと音楽を奏でる
アレクセイ・コリツォーフの「収穫」より
(訳 岡崎卓巳:ピティナ・ピアノ曲事典より転載)
この曲も収穫の作業を描いています。主部は短い夏の間に作業を終わらせなければという切迫した気持ちが表現され、中間部は作業の間の束の間の休息を描いているように思えます。再び主部の収穫の作業に戻り曲を終わります。
シンプルシンフォニー ブリテン
Simple Symphony
作曲者が10代に書いた習作的なピアノ曲をもとにして書かれています。各楽章につけられたタイトルは全て頭文字が韻を踏んでいて、シンフォニーとしての様式を遵守しながらも随所にイギリス人らしいユーモアが顔を見せています。
第1楽章 Boisterous Bourrée,(騒々しいブーレ)
Allegro ritmico(快速に、リズミカルに)四度の跳躍する音型で始まる。ブーレのスタイルで書かれたソナタ形式の楽章。賑やかなコーダの後に主題が一瞬現れて終止します。
第2楽章 Playful Pizzicato,(遊び好きのピチカート)
Presto possibile pizzicato sempre(できる限り急速に、つねにピチカートで)ピチカートのみで演奏される楽章です。低弦楽器のアルペジオのうえで民謡調の主題がユーモラスに奏されるトリオを挟んだ3部形式。
第3楽章 Sentimental Saraband, (感傷的なサラバンド)
Poco lento e pesante(少し遅く、そして重々しく)複合三部形式の哀愁を帯びた美しい旋律が起伏の激しい流れの中で歌われます。
第4楽章 Frolicsome Finale, Prestissimo con fuoco(浮かれ気分の終曲)
Prestissimo con fuoco(極めて急速に、火のように)第一楽章にに対比するように四度の跳躍音型で開始されます。形式はソナタ形式で無窮動に休みなくコーダに突入して劇的に終わります。
アルエム弦楽合奏団
(Ensemble ArtAim)は、子供達に音楽を通して
人の役に立つことの喜びを知ってほしいという願いから、2003年に結成されました。アンサンブル技術の向上と、音楽を通じてのボランティア活動を柱にして活動をしています。地域でのボランティアコンサートや聖路加国際病院トイスラーホール主催のコンサート、2004年より東京ディズニーランド・ミュージックフェスティバルへのほぼ毎年参加、2007年から2014年3月まで八王子のあったかホールを拠点にして定期的にロビーコンサートを開催、また2014年1月サントリーホールで開催されたチャイルド・エイド・アジア2014には唯一の合奏団体として選ばれて参加する等、多様なコンサート、行事に参加出演しています。
ミュージックディレクター:堀越 隆一
作曲家、指揮者 1949年東京に生まれる。明治大学政治経済学部を卒業後、東京芸術大学作曲科に学び同大学院を修了。1976年『CORROSION-by Pianist』で作曲家としてデビュー。以後作品を書き続る傍らで編曲、指揮、評論、コンサートの企画·運営など多岐にわたる音楽活動を内外で展開し現在にいたっている。 1985年から2008年にわたって開催された日本カール·レーヴェ協会主催「カール·レーヴェ全歌曲連続演奏会」ではレーヴェの全バラードとリート(ほぼ600曲!)の作品分析を単独で担当した。ヴァイオリニストの堀越みちこと2000年12月より、作品展とリサイタルを兼ねた企画コンサート「個展·リサイタル」を開始。 2003年子供達やアマチュア音楽家、学生を対象にボランティア活動と合奏アンサンブルの技術普及を目的としてアルエム弦楽合奏団を設立する。様々な楽器による編曲集、教本など著書多数。指揮者としても学生·社会人オーケストラ、各種アンサンブルの指導·育成に力を入れている。アール·ワン企画代表、
アンサンブルディレクター:堀越 みちこ
ヴァイオリニスト 東京に生まれる。4才よりヴァイオリンを始め、洗足学園大学音楽学部及び同学専攻科、ベルリン国立芸術大学(国際教育協会よりの給費留学)を卒業。76年のカラヤン財団青少年オーケストラ・コンクールでカラヤンの指揮するインターナショナル・オーケストラのコンサートミストレスに抜擢。以後欧州各地の音楽祭に積極的に参加。 帰国後はヴィオラ奏者としても活動の幅を広げ、FM放送や内外の音楽祭、コンサートで活発な演奏活動を行なう。93年ソリストとしてタタール国際室内楽フェスティバルに参加した翌年、日本の音楽家として始めてコストロマ市の国際現代音楽祭へ招かれ絶賛を博す。 2010年よりバイオリンセレクトライブラリーシリーズ(株式会社オンキョウパブリッシュ)で堀越隆一編曲作品のヴァイオリンパート監修を担当し、現在好評発売中。一般社団法日本弦楽指導者協会関東支部理事、公益社団法人日本演奏連盟会員、洗足学園音楽大学講師かがわジュニア・ニューフィルハーモニック・オーケストラ (KJO)指導者、明星学苑ジュニアオーケストラ・トレーナー
指導者
斉藤 知子:ヴァイオリン、アンサンブル
洗足学園大学音楽学部にて磯恒男氏、堀越みちこ氏に師事。
1992年 日本クラシックコンクルール入賞/1995年 ヨーロッハ゜JAPANWEEK参加出演/2001年 渋谷交響楽団コンサートマスターを務める
一般社団法人日本弦楽指導協会会員 洗足学園音楽大学附属音楽教室講師 明星学苑ジュニアオーケストラトレーナー
本多 菜穂子:ヴァイオリン、ヴィオラ、アンサンブル
洗足学園音楽大学卒業 後進の指導と共に四重奏等で演奏活動を行っている。2005年より2012年まで自身で企画、構成した「母と子のためのバースデーコンサート」開催。磯恒男、堀越みちこ各氏に師事。
洗足学園音楽大学附属音楽教室非常勤講師洗足学園中学高等学校音楽授業助手 明星学苑ジュニアオーケストラトレーナー 一般社団法人日本弦楽指導協会会員
幅 真紀子:チェロ、アンサンブル
15才よりチェロをはじめ、洗足学園音楽大学弦楽器科卒業。チェロを藤井晃氏に師事。卒業後、クラウス・シュトルク教授のレッスンを受ける。東京フィルハーモニィ管弦楽団、東京交響楽団、神奈川フィルハーモニィ管弦楽団に客演、またミュージカルなどで演奏活動を行う。
一般社団法人日本弦楽指導協会常任理事 洗足学園音楽教室講師
林 桃子:ヴァイオリン、アンサンブル
神奈川県出身。3歳よりヴァイオリンを始める。洗足学園音楽大学弦楽器コースヴァイオリン専攻、及び同院音楽研究科卒業。在学中前田記念奨学金を授与。第31回全日本ジュニアクラシックコンクール第4位。第29回日本クラシック音楽コンクール大学生の部全国大会入選。第7回、8回音楽大学オーケストラ・フェスティバルに参加。これまでにヴァイオリンを堀越みちこ、渡邉ゆづき、ヴィオラを古川原裕仁、安藤裕子、室内楽を安永徹、市野あゆみ、羽川真介、古川原裕仁、大野かおる、川原千真の各氏に師事。
本多 和奏:ヴァイオリン、アンサンブル
神奈川県出身。5歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン専攻を卒業。大学在学中、成績優秀者によるStudent’s Concertに出演。
ヴァイオリンを磯恒男、石井志都子、室内楽を有田千代子、有田正広、伊藤亮太郎、Emmanuel Girardの各氏に師事。
関連情報
堀越隆一公式サイト
作曲家、堀越隆一の公式サイト。1976年のデビュー以降、数々の作品を発表する傍ら、編曲、指揮、評論を始め、後進育成の為のアルエム弦楽合奏団の設立、音楽を愛する人に最良の空間を提供するすみだチェリーホールの運営など多岐に渡る活動を展開。最新の活動情報、チケットや楽譜の販売など、随時更新していますので、ぜひお立寄り下さい。
屋号 | 堀越隆一 |
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住所 | 〒130-0021 東京都墨田区緑3-19-5-103 |
電話番号 | 080-6552-3195 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
代表者名 | 堀越 隆一(ホリコシ リュウイチ) |
info@horikoshiryuichi.com | |