堀越隆一公式サイト 作曲家、堀越隆一の公式サイト。1976年のデビュー以降、数々の作品を発表する傍ら、編曲、指揮、評論を始め、後進育成の為のアルエム弦楽合奏団の設立、音楽を愛する人に最良の空間を提供するすみだチェリーホールの運営など多岐に渡る活動を展開。最新の活動情報、チケットや楽譜の販売など、随時更新していますので、ぜひお立寄り下さい。

アルエム弦楽合奏団 第10回定期演奏会

アルエム弦楽合奏団

第10回定期演奏会

 

2021年5月30日(日)/白寿ホール

 

 

 

 

program

 

ハチャトゥリアン/堀越隆一 編 

剣の舞

 

J.ドッド/堀越 隆一 編 

 ミッキーマウスマーチwithきらきら星

 

F.ゴセック/堀越 隆一 編

 ガヴォット

 

プロコフィエフ/堀越 隆一 編

 歌劇『三つのオレンジへの恋』より行進曲

 

A.コレッリ

ラ・フォリア

(弦楽合奏版)

 

堀越 隆一 

 『地中海奇譚集』より

兆し、古代の舞曲

(初演)

 

チャイコフスキー/堀越 隆一 編

 フィレンツエの思い出

(弦楽合奏版)

 第1楽章:Allegro con spirito. 

 第2楽章:Adagio cantabile e con moto. 

 第3楽章:Allegretto moderato.

 第4楽章:Allegro vivace.

 

アルエム弦楽合奏団

指揮:堀越 隆一

 

アルエム弦楽合奏*印は指導者

 

ヴァイオリン

秋友 龍馬 朝川 恭枝 安部 誼美  亮太郎 榎本 安杏 小島 清良

小島 世伊良 斉藤 知子 柴田 沙耶 寺田 結衣 永尾 芽衣 中川

中野 惟子 鍋島 優 林 桃子 丸埜 悠佑 宮入 七海 本多 菜穂子

本多 和奏 劉 守珩 賛助/ 響子 OG/吉澤 知花

ヴィオラ

織裳 桃子 田中 容子 堀越 みちこ 賛助/後藤 悠太 賛助/武市 華奈 

チェロ

真紀子 堀 留美 賛助/小澤 和子 賛助/茂木 新緑(元NHK交響楽団)

コントラバス

賛助/矢内 陽子NHK交響楽団)

 

 

プログラムノート曲目解説 /堀越 隆一

 

剣の舞 ハチャトゥリアン/堀越隆一 編

SABRE DANCE from ballet music “GAYANEH” for Strings 

 

1942年に作曲されたアラム・ハチャトゥリアンのバレエ『ガイーヌ』の最終幕で用いられる楽曲でクルド人が剣を持って戦いの踊りを踊る様子を表しています。作曲者の祖国アルメニア、グルジア、レズギの民族音楽の語法を西洋のオーケストレーションのなかで採用することで、強いインパクトを持った作品に仕上がっています。

原曲は管打楽器の色彩が強烈な楽曲ですがあえて弦合奏でその魅力が出るように編曲しました。こういうことは、うちの合奏団では珍しいことではないのですがこのアレンジでは結構うまく行ったんじゃないかと思っています。

 

 

 

ミッキーマウスマーチwithきらきら星 J.ドッド/堀越 隆一

Mickey Mouse Club March with Twinkle, Twinkle, Little Star

 

アルエム弦楽合奏団は創立した翌年2004年から東京ディズニーランドのミュージックフェスティバルに参加してきました。応募のきっかけはよく覚えていませんがビデオ審査があるということでその頃からディズニーのナンバーの編曲がレパートリーの中に増えていきました。

1955年から1996年までアメリカで放送されていた子供向け番組「ミッキーマウス・クラブ(Mickey Mouse Club)」のテーマソング。このアルエム・バージョンの編曲ではおなじみの童謡きらきら星のメロディーと組み合わされたアレンジになっています。

 

 

 

ガヴォット F.ゴセック/堀越 隆一

Gavotte

 

ガヴォットはオペラやバレエに取り入れられたことから有名になり、多くの作曲家が取り上げていますが、多分このゴセックのガヴォットが最も有名でしょう。この作品はゴセックが作曲したオペラ『ロジーヌ』の中の旋律をもとにしたヴァイオリンと管弦楽のための曲です。

ヴァイオリンのピースに編曲されたものがよく発表会で演奏されているので皆さんはその形でご存知かと思います。この編曲では対旋律を加えた弦楽合奏の形でお聞きいただきます。

 

 

歌劇『三つのオレンジへの恋』より行進曲 プロコフィエフ/堀越 隆一

MARCH from the Opera “The Love of The Three Oranges”

 

劇中の第二幕で演奏されるこの行進曲作者自身の選んだ組曲の中にも入っていますが、単独でもよく演奏され、編曲ではハイフェッツ編曲のヴァイオリンのピースが有名です。この曲も本日は弦楽合奏に編曲したものを演奏します。

 

 

ラ・フォリア(弦楽合奏版)A.コレッリ

LA  FOLLIA for Strings version 

 

フォリアはイベリア半島起源の舞曲 の名称でサラバンドと同じく3拍子の緩やかな舞曲です。

主題の低音部の進行および和声進行が定型化され、これをもとに変奏曲形式で演奏する形式が広まり。17世紀にはイタリアで大流行し多くの作曲家が採り上げていますが今回演奏するコレッリの『ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ』作品5(1700年)の12曲中最後に置かれた『ラ・フォリア』がよく知られています。合奏用の編曲では弟子のジェミニアーニが編曲したものが知られていますが、今回はショット社で出版されている主題と15の変奏を弦楽合奏に編曲されたものを演奏します。

 

 

『地中海奇譚集』より兆し、古代の舞曲 堀越隆一(初演)

SIGNS & ANCIENT DANCE  from “Strange Tales from Mediterranean”  (Premiere)

 

ご存知のように地中海はヨーロッパ、アジア、アフリカに囲まれた内海で、ここで幾多の文明が生まれ、今日に至るまで様々な人々が互いに交流しまたは争いを続けてきました。そんな場所で語り継がれていた(かもしれない)奇妙な物語のアンソロジーを書いてみたいと思ったのが作曲の動機です。まだ完成途上ですが今回はその中から「兆し」「古代の舞曲」の二曲を演奏します。「兆し」は何かが起こるかもしれないという前兆です。初めに心の中に湧いてきた不安が大きくなり、最後に今まで聞いてきたことのない異国のリズムでおわります。「古代の舞曲」は古くから伝えられた踊りを再現してみました。中間部で切断されますが再び舞曲に戻ります。

 

 

フィレンツエの思い出(弦楽合奏版)チャイコフスキー/堀越 隆一

SOUVENIR  De FLORENCE for Strings

 

作者自身がつけた”Souvenir de Florence”という作品のタイトル、Souvenir 自体は記念品、思い出という意味なので邦訳は「フィレンツェの思い出」となったのだろう。ただ僕にはどうもこのタイトルと曲の内容が当初から一致せず、ある意味それが悩みのタネでした。

ある意味この曲のタイトルと作品自体が作者の整理できない複雑な感情を表しています。誤解してほしくないのですが、音楽が整理できていないのではなく「整理できない思い」を見事に楽曲にしているのです。そしてこの曲はチャイコフスキーの作品の中では純文学的ある意味私小説的な佇まいもつ傑作だと思います。

1楽章:Allegro con spirito. ニ短調

ロンドソナタで書かれている。冒頭の主題の提示から錯綜する思いが交錯し、美しい第2主題も落ち着くことを許さず対位法的に展開しクライマックスに向かいます。

2楽章:Adagio cantabile e con moto. 二長調

主部の旋律は1stバイオリンとチェロによって提示されます。まるで歌劇の二重唱のように提示されます。ただ美しい旋律が展開するプロセスのなかに作者の錯綜した思いが感じられます。形の定まらない短い中間部を挟んだ三部形式で書かれ、楽曲中唯一穏やかな楽章ですが、他の楽章と同様に作者の錯綜した思いが刻まれています。

3楽章:Allegretto moderato. イ短調

主部は物語を語るように民謡調の主題が提示されます。バレエ音楽のような中間部を挟んで

主部が回帰する三部形式です。

4楽章:Allegro vivace. 二短調

展開部なしのロンド・ソナタ形式です。ダンスのような主題がポリフォニックに展開していきます。対位法的な展開は第1楽章と同様にというかこの楽章の方がさらに激しく複雑です。フィナーレに向けて直線的に一気に向かっていきますが、この楽章はチャイコフスキーの作品の中では僕の知っているなかで最も複雑な書法でかかれています。

 

 

アルエム弦楽合奏団

Ensemble ArtAim)は、子供達に音楽を通して

人の役に立つことの喜びを知ってほしいという願いから、2003年に結成されました。アンサンブル技術の向上と、音楽を通じてのボランティア活動を柱にして活動をしています。地域でのボランティアコンサートや聖路加国際病院トイスラーホール主催のコンサート、2004年より東京ディズニーランド・ミュージックフェスティバルへのほぼ毎年参加、2007年から20143月まで八王子のあったかホールを拠点にして定期的にロビーコンサートを開催、また20141月サントリーホールで開催されたチャイルド・エイド・アジア2014には唯一の合奏団体として選ばれて参加する等、多様なコンサート、行事に参加出演しています。

 

ミュージックディレクター:堀越 隆一

作曲家、指揮者 中学時代に学校の吹奏楽班に入部させられたのがきっかけでクラシックと現代の音楽に興味をもちピアノを習いはじめる 明治大学政治経済学部を卒業後 1975年東京芸術大学作曲科に入学し1983年同院を修了 以後作品を書き続る傍ら編曲、指揮、評論、コンサートの企画・運営など多岐にわたる音楽活動を内外で展開し現在にいたっている 1985年に始まった「カール・レーヴェ全歌曲連続演奏会」(日本カール・レーヴェ協会主催)では全バラードと歌曲ほぼ600曲の作品分析を単独で担当 ヴァイオリニストの堀越みちこと共に2000年12月より、

作品展とリサイタルを兼ねた企画コンサート「個展・リサイタル」を開始 

社団法人日本作曲家協議会理事、日本・ロシア音楽家協会作曲部会長、オーケストラプロジェクト同人/公式ホームページ:www.horikoshiryuichi.com

 

アンサンブルディレクター:堀越 みちこ

ヴァイオリニスト 東京に生まれる。4才よりヴァイオリンを始め、洗足学園大学音楽学部及び同学専攻科、ベルリン国立芸術大学(国際教育協会よりの給費留学)を卒業。76年のカラヤン財団青少年オーケストラ・コンクールでカラヤンの指揮するインターナショナル・オーケストラのコンサートミストレスに抜擢。以後欧州各地の音楽祭に積極的に参加。 帰国後はヴィオラ奏者としても活動の幅を広げ、FM放送や内外の音楽祭、コンサートで活発な演奏活動を行なう。93年ソリストとしてタタール国際室内楽フェスティバルに参加した翌年、日本の音楽家として始めてコストロマ市の国際現代音楽祭へ招かれ絶賛を博す。 2010年よりバイオリンセレクトライブラリーシリーズ(株式会社オンキョウパブリッシュ)で堀越隆一編曲作品のヴァイオリンパート監修を担当し、現在好評発売中。一般社団法日本弦楽指導者協会関東支部理事、公益社団法人日本演奏連盟会員、洗足学園音楽大学講師かがわジュニア・ニューフィルハーモニック・オーケストラ (KJO)指導者、明星学苑ジュニアオーケストラ・トレーナー

 

斉藤 知子:ヴァイオリン、アンサンブル

洗足学園大学音楽学部にて磯恒男氏、堀越みちこ氏に師事。
1992
年 日本クラシックコンクルール入賞/1995年 ヨーロッハ゜JAPANWEEK参加出演/2001年 渋谷交響楽団コンサートマスターを務める

 一般社団法人日本弦楽指導協会会員 洗足学園音楽大学附属音楽教室講師 明星学苑ジュニアオーケストラトレーナー

本多 菜穂子:ヴァイオリン、ヴィオラ、アンサンブル

洗足学園音楽大学卒業 後進の指導と共に四重奏等で演奏活動を行っている。2005年より2012年まで自身で企画、構成した「母と子のためのバースデーコンサート」開催。磯恒男、堀越みちこ各氏に師事。

洗足学園音楽大学附属音楽教室非常勤講師洗足学園中学高等学校音楽授業助手 明星学苑ジュニアオーケストラトレーナー 一般社団法人日本弦楽指導協会会員

真紀子:チェロ、アンサンブル

15才よりチェロをはじめ、洗足学園音楽大学弦楽器科卒業。チェロを藤井晃氏に師事。卒業後、クラウス・シュトルク教授のレッスンを受ける。東京フィルハーモニィ管弦楽団、東京交響楽団、神奈川フィルハーモニィ管弦楽団に客演、またミュージカルなどで演奏活動を行う。
一般社団法人日本弦楽指導協会常任理事 洗足学園音楽教室講師

桃子:ヴァイオリン、アンサンブル

神奈川県出身。3歳よりヴァイオリンを始める。洗足学園音楽大学弦楽器コースヴァイオリン専攻、及び同院音楽研究科卒業。在学中前田記念奨学金を授与。第31回全日本ジュニアクラシックコンクール第4位。第29回日本クラシック音楽コンクール大学生の部全国大会入選。第7回、8回音楽大学オーケストラ・フェスティバルに参加。これまでにヴァイオリンを堀越みちこ、渡邉ゆづき、ヴィオラを古川原裕仁、安藤裕子、室内楽を安永徹、市野あゆみ、羽川真介、古川原裕仁、大野かおる、川原千真の各氏に師事。

本多 和奏:ヴァイオリン、アンサンブル

神奈川県出身。5歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン専攻を卒業。大学在学中、成績優秀者によるStudent’s Concertに出演。

ヴァイオリンを磯恒男、石井志都子、室内楽を有田千代子、有田正広、伊藤亮太郎、Emmanuel Girardの各氏に師事。

 

 

関連情報

堀越隆一公式サイト

堀越隆一公式サイト

作曲家、堀越隆一の公式サイト。1976年のデビュー以降、数々の作品を発表する傍ら、編曲、指揮、評論を始め、後進育成の為のアルエム弦楽合奏団の設立、音楽を愛する人に最良の空間を提供するすみだチェリーホールの運営など多岐に渡る活動を展開。最新の活動情報、チケットや楽譜の販売など、随時更新していますので、ぜひお立寄り下さい。

屋号 堀越隆一
住所 〒130-0021 東京都墨田区緑3-19-5-103
電話番号 03-5669-0393
営業時間 10:00~17:00
代表者名 堀越 隆一(ホリコシ リュウイチ)
E-mail info@horikoshiryuichi.com

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〒130-0021
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03-5669-0393

10:00〜17:00(不定休)