吉本ばなな『キッチン』
吉本ばなな『キッチン』
1989年12月17日
吉本ばなな『キッチン』その他を読む。身体の生理感覚がそのまま文章になっている。まあでも読みやすいことはいい事なのだ。感覚的にすっと入っていけることが無条件の前提になり,そこで内容が高度であることで芸術作品としての第一義的な必要条件が成立する。時流に迎合するのではなく、自分の感覚と現在という時代をできるだけ正直に、正確に重ね合わせてみること、そこに何も言うべきことがなければ‥‥‥ そりゃ、それでしょうがないわなあ と言うことになるだけだ。
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