堀越隆一公式サイト 作曲家、堀越隆一の公式サイト。1976年のデビュー以降、数々の作品を発表する傍ら、編曲、指揮、評論を始め、後進育成の為のアルエム弦楽合奏団の設立、音楽を愛する人に最良の空間を提供するすみだチェリーホールの運営など多岐に渡る活動を展開。最新の活動情報、チケットや楽譜の販売など、随時更新していますので、ぜひお立寄り下さい。

堀越 隆一みちこ  個 展/リサイタル 2007 Trinity 

堀越 隆一・みちこ 個 展・リサイタル

2007 Trinity

 

2007年6月29日(金)/東京オペラシティーリサイタルホール

 

 

program

 

ベートーべン l.v.BEETHOVEN

ピアノ三重奏曲「カカドゥ変奏曲」

Kakadu Variations, op.121a

堀越 隆一 HORIKOSHI ryuichi

「石の年代記写本」ヴィオラバージョン(初演)

1.対話I 2.聖歌 3.舞曲I 4.悲歌

“The Stone Chronicle Codex” for viola & piano

1.dialogueI 2.plainsong 3.danceI 4.elegy

ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(初演)

SONATA for violin and violoncello 2007premiere

1.?=60 2. moderato lamentoso 3. lento

ピアノ三重奏曲「月の氷」

1.昔々、2.円舞曲 3.リフレクション 4.夜曲 5.エピローグ

Piano Trio “Ice of The Moon”2006

1.once upon a time, 2.waltz 3.reflections 4.serenade 5.epilogue

 

堀越みちこviolin,viola

HORIKOSHI michiko

ドミトリー・フェイギンvioloncello

domtri FEIGINE 

中川 俊郎 piano

NAKAGAWA toshio

 

ごあいさつ

本日は「堀越隆一・みちこ 個展・リサイタル2007」に足をお運び頂き誠にありがとうございますおかげさまでこのコンサートも回を重ね第五回を迎えることになりました ご来場下さった皆様、そして今回の公演を実現するにあたり様々なかたちでご援助ご協力を頂いた皆様に厚くお礼申しあげます

 

2007.6.29 堀越 隆一・みちこ

 

 

プログラムノート

ベートーベンのトリオと初演を含む三つの自作品。僕自身が最も信頼する三人の演奏家。 そしてピアノトリオを中心としたプログラム…というわけで3という数字が今回の個展・ リサイタルのキーワードになりました。副題とした” Trinity(三位一体)”は本来キリスト教の 教義の言葉ですが、三つのエレメントが融合する、あるいは3という数字に特別な意味を持たせ るという三位一体の考え方自体はキリスト教以前の古代から各地の人類の中に広くあったよう です。例えば4(四大元素)という数字には分離、争い等の概念が賦与されていたりしていま す。調べてみると昔から人はそれぞれの数字に固有の神秘的な意味を賦与させていたのだとい うことが解りました。ということで様々な3の要素が仕掛けられた今夜のコンサート(実は初演 の新作の中にも3が含まれています)ですが、そんな主催者の思惑にはとらわれずに最後までお 楽しみ頂ければ幸いです。改めて言うことでもありませんが音楽は作品、演奏家、それを聴く 聴衆という三者が融合するなかで生まれてくるものです。演劇、舞踏、映画等全ての再現芸術 にこの三位一体は共通するものだと思います。

 

● ピアノ三重奏曲「カカドゥ変奏曲」

1824年に出版され、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲としては最後の11番目の曲。序奏のト短 調のアダージョの部分は曲全体のバランスを崩す程の長さと重厚さを持ち、半終止した後ト長 調で「私は仕立て屋カカドゥ」の主題による10の変奏曲とロンドの主部に入る。作品番号121a はすでに後期の作品の範疇だが、書法からはこの作者の中期かそれ以前の作品のように思え る。さすがに構成的にはよく配慮されているが主部となる変奏曲と冒頭の重い短調の序奏部と のプロポーションが、不思議な存在感を作品に与えている。

 

「石の年代記写本」ヴィオラバージョン(初演)

「石の年代記写本」の始まりは2001年だった。古い写本のなかにある古代の楽譜を解読し現 在の楽器で再現するというコンセプトで始めに五重奏(Fl,Cl,Vn,Vc,Pf)の作品が出来、以後こ れまでに様々な編成で書き次がれ、この個展・リサイタルのシリーズの中でも演奏されてい る。今回はビオラとピアノのためのバージョンで第2曲と第3曲が初演となる。「対話」賢人た ちの議論または哲学的な論争 「聖歌」典礼で歌われる祈りの歌 「舞曲」民族的な舞踏  「悲歌」死者と残された者たちへの慰めのための歌で締めくくられる。 (マザーアース近刊) 

 

ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(初演)

ヴァイオリンとチェロのためのソナタは三つの楽章で構成されている。古典的な意味での厳 格なソナタ形式の作品を期待されると作者としては少し困ってしまうのだが、有機的な統一性 を保つことは心がけたつもりだ。また作品全体を通しての律動、固定観念としてのリズム形の 中に図らずも3という数字が強く関わることになった。第1楽章は変則的なソナタ形式で主要な 動機は生長するように提示される。 第2楽章で見えない歌の断片を求めて二つの楽器がさすら う。 第3楽章、固定観念のリズムとそれに支配された歌謡的な主題が提示され作品全体のエピ ローグになる。今回の初演を快諾してくれた堀越みちことD.フェイギンに感謝を込めて捧げ る。 (マザーアース近刊) 

 

ピアノ三重奏曲「月の氷」

「月の氷」という言葉は「澄み渡って氷のように見える月」「月光が水に映ってきらめくさ ま」をあらわす和歌の言葉だが、ここから月光を浴びて動き出す異界の住人(妖精、魔物)た ちと彼らを主人公にした幾つかの寓話が浮かんできてこのトリオが誕生した。作曲は2006年の 夏、初演者である堀越みちことフェイギン夫妻に捧げられた。 昔々、2.円舞曲 3.リフレクション 4.夜曲  5.エピローグの五つの章から成る。 2007年の1月、第11回JFC(日本作曲家協議会)アンデパンダンで初演され、会場での聴衆ア ンケートによりアンコール希望一位作品に選ばれた。

堀越 隆一

関連情報

堀越隆一公式サイト

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屋号 堀越隆一
住所 〒130-0021 東京都墨田区緑3-19-5-103
電話番号 03-5669-0393
営業時間 10:00~17:00
代表者名 堀越 隆一(ホリコシ リュウイチ)
E-mail info@horikoshiryuichi.com

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