昔読んでいた本で、
昔読んでいた本で、
今も大切にしているものの一冊に「ハドリアヌス帝の回想 」がある。ユルスナールがその生涯をかけて書き上げた現代の長大な叙事詩とも言える小説だ。全篇が死の床にある皇帝の独白で貫かれ、そこで描かれているのは当時のローマ帝国、つまりヨーロッパ文明の基となった世界全体を作者はおそらく描こうとした。まさに文学でしか表現することが出来ない世界がここにはあると僕は思う。だがなんとこの小説が映画化される というので驚いた。まだ企画の段階らしいが、監督はジョン・プアマン、主演はアントニオ・バンデラス!オイオイという感じだ、まあアントニオ・バンデラスは割と好きな俳優なんだが、だが何となく「エクスカリバー」のローマ版活劇スペクタクルになりそうな予感がする。やめてくれと僕が言ったところでどうにもならないけど、公開されても観たくないなあ。「指輪物語」のときは映画のCGの技術はここまでやれるのかと感心したが、この作品については映画にしようという、プロデユーサーの意図がよく分からない。美術、音楽、小説どんな分野にもその世界でしか表現出来得ないものがあると僕は思っているのだが
もうひとつ、この小説の末尾に書かれた作者の覚え書きについて書こう
と思ったら、仕事場を移動したため肝心の本が見つからない。
次回に続く
と思ったら、仕事場を移動したため肝心の本が見つからない。
次回に続く
Posted: 土 – 10月 29, 2005 at 10:59 午後 最新情報とBlog日(?)記 Blog日記 Previous Next Feedback