石の年代記写本/電子出版
説明
The Stone Chronicle Codex -for Flute, Clarinet, Violin, Violoncello & Piano
「石の年代記」は古くから多くの書物のなかに引用されているにも関わらず、その実在が証明できず幻の文献とされていた。二十世紀半ばにウクライナのキーウ近郊の修道院内で発見された古いキリル文字で書かれた夥しい量の古文書と図面が現地の研究者の解析の結果「石の年代記」の写本であると宣言されたのはたしか1990年代の始めのころではなかっただろうか。アレクサンダー大王が第一次東方遠征の時持ち帰ったとされるこの文献には、年代記とよばれる文章の他、建築物や調度品、楽器等の製作図面と楽譜らしきもの等が含まれ、古代オリエント文明の起源を探る上での貴重な文献とされているそうだ。 1993年の秋、僕はモスクワ経由でタタールスタンの首都カザンへ、同市で開催された音楽祭に参加するため行き、そこで偶然ウクライナから来た若い音楽家達のアンサンブルと知り合う機会を得た。幸いにも僕の作品が気に入ってくれたようで、作品の依頼も受けた。帰国後、僕はかれらの楽器の編成(Fl,Cl,Vn,Vc,Pf)で「石の年代記」の世界を音楽的に再構成しようとした。だが作曲はなかなか思うように進まず一時中断し、2001年の秋に完成、同年11月に東京で初演された。実証的に古い音楽を再現するつもりはなかった。その世界に生活した人々の息吹きが感じられるような空間を再現できればと思ったのだ。
楽譜出版時には全10楽章だったが、2009年の再演時に9.バラードが加えられ全11楽章になった。
1.序章/2.対話/3.聖歌/4.舞曲/5.対話 II/6.世俗的な歌/7.間奏/8.対話 III/9.バラード/10.悲歌/11.終章
※ダウンロード出版ですので送料は発生しません。
パート譜は別売です
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作曲家、堀越隆一の公式サイト。1976年のデビュー以降、数々の作品を発表する傍ら、編曲、指揮、評論を始め、後進育成の為のアルエム弦楽合奏団の設立、音楽を愛する人に最良の空間を提供するすみだチェリーホールの運営など多岐に渡る活動を展開。最新の活動情報、チケットや楽譜の販売など、随時更新していますので、ぜひお立寄り下さい。
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