ご挨拶
発端は、子供達をコンクールに出す時に何か足りないもの感じて
知り合いの老人ホームに行って演奏させてもらったことからでした。
「今日は自分が上手に弾くためじゃ無くて、
車椅子や杖をついて聞きにきてくださるおじいさんやおばあさんのために弾きましょう」と言うと
子供達の演奏がパッと変わりました。
自分の演奏が人の役に立つということは、
かけがえの無い喜びだということをヴァイオリンを通して体験したと思います。
それまで大人の生徒達と組んで行っていたアンサンブルに
是非子ども達も加えた弦楽合奏を行いたいという夢を持つようになりました。
私には子供達が音楽を通して人として成長して欲しいと言う思いがあります。
アンサンブルというのはそれぞれが「人を生かして、自分も生きる」といった、
ある意味で社会生活に通じるものがあると思います。
まだ発足して間もない合奏団ですが
皆様の御陰で思いの他老人ホームや病院でのコンサートを持つことができ感謝しております。
今後はより一層精進して行きたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
それにしても、合奏団を運営して行くと言うのは思いのほか、大変なことでした。
練習場の確保、楽譜の弓付け―おかげで主人の仕事場は仕損じたコピーの山・・・・・すみません
2003年4月
アルエム弦楽合奏団アンサンブルディレクター
堀越 みちこ