堀越隆一公式サイト 作曲家、堀越隆一の公式サイト。1976年のデビュー以降、数々の作品を発表する傍ら、編曲、指揮、評論を始め、後進育成の為のアルエム弦楽合奏団の設立、音楽を愛する人に最良の空間を提供するすみだチェリーホールの運営など多岐に渡る活動を展開。最新の活動情報、チケットや楽譜の販売など、随時更新していますので、ぜひお立寄り下さい。

古い覚書

マーラー:第6交響曲 クロノスカルテット

マーラー:第6交響曲 クロノスカルテット

マーラー:第6交響曲-マーラー・シリーズ(若杉・都響)於サントリー・ホール- 1989年1月26日   良い演奏だった。でもマーラーの第6交響曲のようなエモーションの固まりのような曲は単なる「良い演奏」だけでは本当の満足は与えられない。マーラーの音楽はオーケストラに全力で立ち向かわせる事を要求する。コン...

『アリア』 於・シネマライズ渋谷

『アリア』 於・シネマライズ渋谷

『アリア』 於・シネマライズ渋谷   1988年1月5日(火曜日)   プロデューサーのJ.ボイドが十人の監督に依頼して制作したオムニバス映画。実質的には九つのアリアに基づいた短編とそれを繋いでゆく狂言廻しとしての道化師(ジョン・ハート)の部分で構成される。『アリア』を一つのまとまった映画と...

『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』

『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』

『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』   1986年4月12日   ナレイションと音楽にドラマの進行を殆ど委ねている割には、音響が良くない、A.V. のAの方が余り良くなかった。多分、劇場のPAの貧弱さも有るのだろう。そのために例えば「マタイ」の冒頭の二重合唱を全曲聞く所では、かなり忍耐が...

ローリー・アンダーソン“ナチュラル・ヒストリー”

ローリー・アンダーソン“ナチュラル・ヒストリー”

ローリー・アンダーソン“ナチュラル・ヒストリー” 1986年4月12日   初めてこういうコンサートに行ってみたが、色々な意味で考えさせられる物だった。期待していた程、面白くは無かったが、所謂クラシックの演奏会に比べれば、ずっと面白いし(現代音楽の会等は問題外)全てがP.A されていると言うことが逆に非...

ヴィクトル・エリセ『エル・スール』『ミツバチのささやき』

ヴィクトル・エリセ『エル・スール』『ミツバチのささやき』

ヴィクトル・エリセ『エル・スール』『ミツバチのささやき』   1986年4月11日   『エル・スール』 (南へ):作家にはそれぞれに自分の表現したい切実なモティーフがある、しかしいうまでもないが、作品にそれがダイレクトに反映したからといって、それによって作品が成功するとは限らない。又作品...

I.ベルイマン『秋のソナタ』

I.ベルイマン『秋のソナタ』

I.ベルイマン『秋のソナタ』   1981年10月26日   日常性の中にあるドラマではなく、日常性という場を劇的空間としての極限にまで引き上げた映画である。 映画はベルイマンにとって必ずしも純粋に映画である必要はない。演劇的な語り口はかなり明瞭で、プロットの進行は戯曲をそのまま映画にしたよ...

現代作曲家の夕べ

現代作曲家の夕べ

現代作曲家の夕べ   1981年8月17日   結局の所表現の問題に戻ってくる。何をどのように表現するか(したいか)。 本当に作曲したいのか、又曲を書き人に聞かせるということは如何なることなのか。 始めの地点から私は進んで行こうどんなに孤立しようとも、私にとって問題は、他者に対して感じたよう...

F.フェリーニ『道化師』『オーケストラ・リハーサル』

F.フェリーニ『道化師』『オーケストラ・リハーサル』

F.フェリーニ『道化師』『オーケストラ・リハーサル』   1981年6月12日   『道化師』 サーカスの人を引きつける力、あらゆる事柄のモデル。「見世物」とは日常生活の中の典型を観せることなのかもしれない。モデルは身近にある。といっても何を、どのようにしてモデルとしてとり出すか、その方法...

ロマン・ポランスキー、ナスターシャ・キンスキー『テス』

ロマン・ポランスキー、ナスターシャ・キンスキー『テス』

ロマン・ポランスキー、ナスターシャ・キンスキー『テス』 1981年5月29日   都市のような人工的な環境の中でのみ暮らすものにとって、自分の周囲が人間の尺度によってわい少化された箱庭の世界であるということに気付くことはない。T. ハーディーの原作がどうであれ、ポランスキーの『テス』では風景が映像の中で...

湯浅譲二 : SCENES from Basho-第7回民音現代作曲音楽祭-

湯浅譲二 : SCENES from Basho-第7回民音現代作曲音楽祭-

湯浅譲二: SCENES from Basho-第7回民音現代作曲音楽祭- 1981年5月10日   三つの楽章からなる、ほぼ二管編成のOrch。どのOrch作品も結局は同じような響きになってしまうというのはその編成による。作曲家は増やすことよりも、むしろ削り取ることに勇気を持たなければならない。0(ゼ...

菅原明朗-日本の交響作品展5-

菅原明朗-日本の交響作品展5-

菅原明朗-日本の交響作品展5- 1981年4月5日   1939年から1981年(81才)迄の作品を聞きプログラム中の文章を読む。81才になっても衰えない創作力(生産力)を支えているものは、むしろ冗舌とも思える程の旋律の動きに自分をまかせていく、その姿勢にあるだろう。しかし、管弦楽を統御する技術は古...

堀越隆一公式サイト 作曲家、堀越隆一の公式サイト。1976年のデビュー以降、数々の作品を発表する傍ら、編曲、指揮、評論を始め、後進育成の為のアルエム弦楽合奏団の設立、音楽を愛する人に最良の空間を提供するすみだチェリーホールの運営など多岐に渡る活動を展開。最新の活動情報、チケットや楽譜の販売など、随時更新していますので、ぜひお立寄り下さい。

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